・深  視  力  試  験

  大型自動車免許、二種免許の取得時、更新時に両眼視０．８以上、片眼０．５以上の遠方視力と深視力検査にパスしないと免許が交付されません。
  「三桿(さんかん)試験」という方法で、検査が行われます。箱の中の3本の棒のうち、真ん中の棒が動き、３本が一直線に並んだと感じた時、ボタンを押し、その誤差が３回測って合計６ｃｍ以内で合格です。
  普通免許の取得では、行われないこの検査は、大型自動車免許、二種免許の取得には高度な「立体視」が必要だからです。これが可能なのは、両眼で見ることが上手に出来ている、両眼の見え具合が出来る限り同等であることも条件になります。
  深視力試験に合格するには、「視力」は必要条件ですが、それだけでは充分ではありません。
  両眼視機能という融像、立体視、眼球運動などの動的な遠近感の能力が正常でないと、精度の高い深視力が得られません。人間の眼は左右二つあります。通常は一つの物として見ていますが、二つの眼の位置の違いにより両眼に映る像には微妙なズレが生じます。
  それを一つの像として処理する際に、距離感が得られるという仕組みになっています。従って、「視力」の未補正も含め、精密な検査が必要になります。

 ・深  視  力  測  定  検  査

  「深視力」についての検査は、精密な検査(両眼視機能検査、立体視、両眼視差、眼球運動等)が必要です。この深視力検査は、左右の視力の大きな違い、左右の度数の差が大きい場合は、合格できない場合もあります。また両眼視機能に問題のあるすべての方が”深視力対応メガネ”により、解決できるとは限りません。しかし立体視ができなくても、この三桿法は出来る方もいらっしゃいます。ですので、視力の新規矯正、補正や両眼視機能検査等の精密な検査など様々な観点から、眼鏡の必要性、眼球運動等の訓練が必要かを判断させていただきます。
  当店の深視力検査器での練習もして頂きますので、時間に余裕を持ちまして、ご来店頂きたいと思います。